鶏卵冷却品質保持と廃棄ロス削減

卵の品質保持に潜む課題

・現行:温度管理センサで全体温度のみ計測
・課題:一部エリアで冷却遅延が発生し卵廃棄
・影響:品質低下、原価上昇、信頼低下

鶏卵は生鮮食品の中でも特に温度管理が重要です。現在、多くの現場では冷却室全体の温度を一括で監視する仕組みを使っていますが、実際には一部のエリアで冷却が遅れるケースが発生しています。こうした局所的な温度ムラは、品質の低下や廃棄ロスにつながり、結果的にコスト上昇や取引先からの信頼低下を招いてしまいます。

冷却不良がもたらすリスクと既存システムの限界

・食品衛生法基準違反の可能性
・鮮度保持期間短縮
・廃棄ロスによる経済損失

冷却が不十分なまま卵が流通すれば、食品衛生法に抵触するリスクが生じるだけでなく、鮮度保持期間の短縮によって商品価値そのものが落ちてしまいます。その結果、廃棄ロスという直接的な損失にもつながり、経済的な影響は決して小さくありません。

ところが、現状のシステムでは「冷却室全体の平均温度」しか把握できないケースがほとんどです。局所的に冷却が遅れているエリアがあっても検知できず、問題が表面化したときにはすでに卵の廃棄が避けられない、という状況が繰り返されています。つまり今の仕組みでは、現場が本当に求める「局所の異常をリアルタイムに捉える」ことは難しいのです。

解決策は局所温度監視+即時アラーム+詳細ログ保存

1.ケーブル長は最大300m&直径5㎜で情報取得可能
 ・これまで難しかった複数ポイントの温度を一元管理する事が可能
 ・地中や海水、薬品下等、設置場所の心配も必要ありません。

2.最大40ポイントの温度計測が可能
 ・お客様のご要望に合わせて異なる間隔でも最大40箇所まで計測実施可能。
 ・アルカリ性の土中でも長期間の計測が可能。

3.日本、アメリカ、中国、韓国で特許取得
 ・編組線を用いた識別技術で、安心かつ安全なケーブルを実現。
 ・追加で異なる機器を増設する事も可能。

4.豊富な拡張性
 ・追加機器をサンサーモに連携してご提案いたします。
 ・お客様のメリットを優先したサービスを提供いたします。

「温度センサ - インターフェース - 管理媒体」の全体像

サンサーモで取得した情報の閲覧・管理は、PCで可能。加えて、PLCなどの様々な機器に接続も可能。

通信方式(インターフェース(ロガー)とPCの接続方法)

お客様の環境と要望に応じて、柔軟な対応が可能です。

サンサーモのその他の特徴と導入メリット

その他の特徴
 ・局所温度測定に特化
 ・閾値設定で即時通知
 ・クラウド/PCでログ閲覧可能
 ・耐低温設計(-40℃対応)

導入のメリット
 1. 冷却不良をリアルタイム検知
 2. 廃棄ロス削減
 3. 監査証跡確保
 4. 簡易設置で稼働可能

実際の導入イメージ

システム構成例

・冷却室内高リスクエリアに設置
・データ送信→PC・スマホ
・異常時アラーム・メール通知

アラーム・通知機能

・温度閾値設定
・光アラーム(パトライト等)
・スマホ通知・メール通知

データ記録と活用

・日別/時間別グラフ
・冷却パターン分析
・設備改善提案に活用

投資回収シミュレーション

・廃棄ロス60万円削減
・直近120万円削減(廃棄2回発生)
・導入100万円→2回の不良で回収(年内回収可能)

導入内容
 ・センサーポイント数:3ポイント5系統
 ・通信機器費用:設計状況確認
 ・設置工事費:基本的に不要
 ・保守契約費:メンテナンスフリー

まとめ

鶏卵の品質保持にとって、冷却工程の管理は欠かせません。しかし、全体温度だけを監視する従来の仕組みでは、局所的な冷却不良を見逃してしまい、品質低下や廃棄ロスという形で現場に大きな負担を与えてきました。

サンサーモは、そうした「見えなかったリスク」をリアルタイムで可視化し、即時に対応できる仕組みを提供します。結果として、廃棄ロスの削減、品質保持、そして監査への安心対応が同時に実現できます。

投資回収の目処も立ちやすく、現場に無理なく導入できる点も大きな強みです。これからの鶏卵流通には、局所監視を前提とした温度管理が不可欠です。その第一歩をサンサーモが支えます。