コンクリート養生の温度管理を
より簡単にする多点温度計の紹介

1.コンクリート養生で温度管理が大切な理由

コンクリートは、打設後に水和反応によって硬化していきます。この反応は温度の影響を強く受けるため、養生期間の温度が安定していないと、強度不足やひび割れといった問題につながりやすくなります。冬は温度が上がりにくく、夏は内部温度が極端に上昇するなど、外気条件によって状況が大きく変わる点も注意が必要です。

さらに、コンクリート内部は外側とは温度分布が異なることが多く、どの深さでどれくらい温度が変化しているのかは目で見て判断できません。だからこそ、しっかりとした温度管理を行うことで、初期強度の確保やひび割れの抑制、品質の安定につながっていきます。

とはいっても、現場では「複数の箇所を継続的に測る」のが手間になりやすく、温度管理の重要性は理解していても、実際には十分にカバーしきれないケースもあります。このあたりが、多点温度計を紹介する背景にもつながってきます。

2.現場でよくある温度管理の課題

コンクリートは、打設後に水和反応によって硬化していきます。この反応は温度の影響を強く受けるため、養生期間の温度が安定していないと、強度不足やひび割れといった問題につながりやすくなります。冬は温度が上がりにくく、夏は内部温度が極端に上昇するなど、外気条件によって状況が大きく変わる点も注意が必要です。

さらに、コンクリート内部は外側とは温度分布が異なることが多く、どの深さでどれくらい温度が変化しているのかは目で見て判断できません。だからこそ、しっかりとした温度管理を行うことで、初期強度の確保やひび割れの抑制、品質の安定につながっていきます。

とはいっても、現場では「複数の箇所を継続的に測る」のが手間になりやすく、温度管理の重要性は理解していても、実際には十分にカバーしきれないケースもあります。このあたりが、多点温度計を紹介する背景にもつながってきます。

3.多点温度計とは(しくみと特徴)

多点温度計という名前だけ聞くと専門的に感じますが、仕組みはとてもシンプルで、一本のケーブルの中に複数の温度センサが内蔵されており、複数箇所の温度を同時に計測できる装置のことを指します。従来であれば、コンクリート内部の深さや位置ごとに個別の熱電対を設置し、配線や計測機器も複数用意する必要がありました。ただ、この方式はどうしても作業負担が大きくなりがちでした。

その点、多点温度計は「ケーブル1本」で複数ポイントの温度をまとめて測れるため、配線作業がぐっと少なくなるのが特徴です。ケーブル長は最大300メートルまで対応し、測定ポイント数も最大40点まで設定できます。さらに、ケーブル直径が約5ミリと細く、建物の隙間や既存の配線ルートにも通しやすいため、現場での扱いやすさが高い仕様になっています。

センサ部分は防水構造になっており、使用できる温度範囲もマイナス40度からプラス105度までと広いため、夏場の高温環境や冬場の低温環境でも安定して使える点が安心材料です。また、通信方式の種類も豊富で、既存の設備や計測環境に後付けで導入しやすいように設計されています。

設置が簡単というメリットについては、従来のように複数の熱電対を一本ずつ設置して束ねる必要がなく、ケーブルを敷設して端末に接続するだけで計測を開始できる点が大きいです。このシンプルさが、現場全体の作業負担を大きく減らすことにつながります。

つまり、多点温度計は「複数箇所を正確に測りたいのに、作業負荷は増やしたくない」という現場にとても相性の良い計測方法であり、コンクリート養生の温度管理においても大きな力を発揮する仕組みになっています。

4.コンクリート養生で多点温度計を使うメリット

コンクリート養生では、内部の温度変化をどれだけ正確に把握できるかが品質に大きく影響します。多点温度計を使うことで、この作業を無理なく、しかも精度高く行えるようになります。まず大きいのは、複数の測定点を一括で管理できる点です。従来は深さや位置が違う箇所ごとに熱電対を並べて設置し、それぞれの配線や記録を個別に行う必要がありました。ただ、多点温度計であれば、一本のケーブルに複数の測定点が組み込まれているため、配線の煩雑さが一気に減ります。

作業負担が減るだけではなく、温度ムラを正確に把握できるという点も大きなメリットになります。コンクリート内部は場所によって温度が大きく変わることがあり、特にマスコンクリートや厚みのある構造物では、その差が品質リスクにつながる場合があります。多点温度計であれば、深さ方向や横方向の複数ポイントを同時に測定できるため、内部の温度傾向を立体的に理解しやすくなります。

さらに、多点温度計は設置が簡単なため、これまで「測りたいけれど手間がかかるから最低限だけにしていた」という現場でも積極的にポイント数を増やしやすくなります。測定箇所が増えるほど精度の高い管理が可能になり、温度管理に対する安心感も高まります。

加えて、計測データを一元管理できる点も実務で役に立つポイントです。計測機器に接続するだけで複数のデータが同時に取得できるので、記録作業も簡略化され、後からデータ整理に時間を取られることも少なくなります。

つまり、多点温度計は「作業負担の軽減」と「計測精度の向上」を同時に実現できる計測方法で、コンクリート養生の現場にとってとても合理的な選択肢といえます。

5.設置が簡単な使い方のポイント

多点温度計の魅力のひとつは、複雑な準備をしなくてもすぐに使えるところにあります。従来のように複数の熱電対を個別に配置して、配線をまとめて、延長ケーブルを準備して、という工程が大きく減るため、現場での扱いやすさが格段に上がります。

設置の基本は、測定したい位置にケーブルを通していくというシンプルな流れになります。ケーブルの中にはすでに複数のセンサが組み込まれているため、深さ方向でも横方向でも、計測したいポイントを狙って敷設するだけで準備が整います。ケーブル自体が細いため、型枠内にも通しやすく、配筋の隙間にも干渉しにくい構造になっています。

次に重要なのが、計測機器との接続です。多点温度計は一本のケーブルにまとめて信号が流れるため、接続ポートがすっきりしており、機器側での設定も複雑になりにくいのが特徴です。現場の作業者でも扱いやすい設計になっていて、操作に不慣れな人でも短時間で準備ができます。

また、ケーブルは長さの調整がしやすいため、対象物の規模が大きい場合や、複数のラインに分けたい場合でも柔軟に対応できます。測定したい区間だけに設置すればいいので、工事ごとに使い方を最適化しやすい点もメリットです。

設置後は、計測機器に電源を入れてデータを取得するだけで温度計測がスタートします。複数ポイントのデータが自動で集約されるため、記録作業が楽になるだけではなく、温度変化の傾向も見えやすくなります。これにより、温度管理に必要な判断を早い段階で行いやすくなります。

つまり、使い方そのものが直感的で、無駄な工程が少ないため、現場の負担を抑えながら必要な温度管理だけをしっかり実行できるというのが、設置が簡単な多点温度計の大きな特長だと思っています。

6.まとめ

コンクリート養生では、内部温度をどれだけ正確に把握できるかが品質に直結します。ただ、複数箇所の温度管理は手間がかかり、従来のやり方では現場の負担が大きくなりがちです。

多点温度計は、一本のケーブルで複数ポイントを測定できるため、設置が簡単で管理もしやすい方法です。温度ムラの把握もしやすく、養生品質を安定させたい現場にとって有効な選択肢になります。

サンサーモ(SAN-Thermo)シリーズは、細いケーブルで扱いやすく、最大40点の計測にも対応しているため、コンクリート養生との相性も良い計測器です。現場の温度管理をもっと効率化したい場合は、ぜひ一度ご相談ください。